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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第10章 その死神、激情





まだ厳しい寒さのロンドン。

建物の中とて十分に寒い。

それなのにアンダーテイカーの身体は熱を上げ、じっとりと汗ばんでいる。

余裕をなくした目元の横からは一筋の汗が頬を伝っている。

愛欲に溺れ、汗をかく程の熱を上げ、息を上げ、ここまで余裕を失くしたアンダーテイカーを見るのは初めてだ。

目元も口元も、いつもの余裕が一切伺えない。



余裕を失くしたアンダーテイカーはいつもより増して妖艶で美しい。


そんな姿にマリアンヌはうるさく心臓を高鳴らせながら只々うなずく事しかできなかった。



「マリアンヌ…愛してる…愛してるよ…どうしてこんなに愛しいんだ…」



アンダーテイカーは愛しいマリアンヌの中に入ったまま強張りを取り戻すと、再び深く突き刺し激しく揺さぶった。



「(あ…あぁ…はぁん…アンダーテイカーさん…わたし…わたし……あぁん…!)」



鼓膜が震える程の愛を囁かれ、熱く滾ったモノを打ち付けられてしまえば、もう何も考える事などできない。



「(あぁ…はぁ…アンダーテイカーさん…アンダーテイカーさん…わたし…も…わたしも…愛してる…貴方だけ…私はずっと…貴方だけ……)」



マリアンヌは、うわ言の様にアンダーテイカーの名を呼び、絶えることの無い愛に応えた。











2度……


3度……


4度……



マリアンヌの最奥に数えきれない程の愛を放ったアンダーテイカー。


何度目かの射精で満足したのか、アンダーテイカーは自身のモノを抜き去ると、マリアンヌを抱き締めるように倒れ込んだ。



「あぁ……マリアンヌ……」



色っぽく湿った吐息を漏らしながら、アンダーテイカーはマリアンヌの名を呼び、愛しむ様に頭を撫でながらキスをした。



「(ん…んん……)」



半分意識を飛ばしかけていたが、アンダーテイカーの吐息に耳の奥がゾワリと反応すると、なんとか我に返り深く舌を絡め合うキスにマリアンヌも懸命に応えた。



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