第2章 高級寮
「授業で、なんどか見たことがあるけど・・本当に見たことはなかった・・それが、吸血鬼の証・・。
なら、クラトスは吸血鬼なのか?!」
「そうだ。
実験体にない、体をめちゃくちゃにされたせいで、魔力回路がおかしくなった・・結果、俺は吸血鬼という化物になってしまったんだ。」
魔力回路・・それは魔術師に流れている魔力が流れている回路。
魔力回路はそれぞれ違い、量も、早さも違う
生まれ持った魔力回路を人工的に操作しようとすると、回路は乱れ、最悪死ぬということもある
それほど、魔術師にとって魔力回路とは大切なものであり、決して他人に触らせてはいけないものだ
ましてや、科学者なんていう外部の人間なんかに・・・。
魔術師は魔力回路をいじられると、魔術師ではいれなくなる
魔術師でなくなった者はどうなるか?
決まってる・・化物になるんだ。
科学側では空想の生き物だと言われている吸血鬼やエルフ、ダークエルフ、トロール、ケルベロス、ゴブリン、リザードマン・・・
それらは全て、魔力回路を弄られ、魔術師ではなくなった者達の末路。
「クラトス・・お前、吸血鬼にされたのかよ・・」
「・・・ああ・・。
だから、普通では行えない魔法を俺はできる。
魔力も自信はある。
・・場合によれば、戦闘もできる。
相手が教授でもな。」
ここまでクラトスが自信をもって言えるのは、吸血鬼になってしまったからだ。
魔術師ではなくなってしまったが、彼らは魔法は使える
それも、高度な魔法を。
「・・代償は?」
「吸血鬼なんだ、言わなくてもわかるだろ」
「生き血・・・か。」
化物になってしまった〝元魔術師〟達は魔法を使えたとしても、魔法を使った時代償を必要とする
吸血鬼なら、人の生き血を飲まなくてはならない。
「・・そろそろ・・・その時間なんだ・・・。」
瞳を赤くして、クラトスは俺に話した
「我慢すれば、俺はこの寮にいる生徒を襲ってしまう・・理性がなくなってしまうんだ・・だから・・」
〝お前の血をよこせ〟そう言いたがっている。
正直、話が唐突すぎて俺はついていけなくなっていた
でも、直感でわかった