• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭


ーSsideー


「翔ちゃーん!!頑張ってー!!」

入場してたらカズの声が聞こえて。

嬉しくなって応援席を見て、そのままぶっ倒れるかと思った。

「チアガールな天使がいる…」

そこにいたのは、頭にリボンをつけて、手に持ったポンポンを振ってるカズ。

何あれ?!可愛すぎるんだけど!!

着てるのは俺と同じ体操服のはずなのに、チアガールにしか見えないのは何でだ?!

カズの隣には同じ格好の智くんがいて、2人並ぶことで可愛さが倍増しちゃってる。

ついでに言えば、他にもポンポンを振ってるクラスメイトたちがいるけど、そっちは可愛げのカケラもない。

その分カズたちの愛らしさが余計際立って見える。

「何だあれ…」

隣からは潤の呆然としたような声が聞こえる。

潤も智くんの可愛さにやられちゃってるんだろう。

「ヤバいよ、潤!!あの2人あんなに可愛さ撒き散らして…誘拐されちゃうんじゃないか!?」

思わず潤をガクガク揺さぶる。

いつもの潤なら怒り出しそうなもんなのに

「いや、さすがに校内で誘拐はされないとは思うけど…」

呆然としたままの潤は、俺を止めようともしない。

一応俺の不安を否定してるけど、潤もどこか心配そうに見えた。

今すぐカズのところへ飛んで行きたい!!
でも、もう競技が始まってしまう…

焦りやもどかしさがモヤモヤと溜まっていく。

「二宮くんと大野くん、すげー可愛いな」
「ああ、可愛すぎてヤバい」

ふと、そんな会話が耳に届いて。

周りに意識を向けてみれば、カズたちに注目してるのは俺たちだけではなかった。

あれだけ可愛いんだから当たり前なんだけど、デレデレとした視線を送る野郎どもに殺意が湧きそうになる。

俺のカズをそんな目で見てんじゃねーよ!!

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp