• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭



「2人は出番が少ないからさ、応援席にいる時間も長いだろ。これ使ってみんなと盛り上げてよ」

なるほど。
そういうことか。

「うん!分かった!」
「よろしく」

了承したら、タッキーもにっこり笑った。

「あっ…と、忘れてた!」

それで終わりかと思ったら、タッキーが大きい声を出して

「ちょっと失礼」

にゅっとその手が俺の頭に伸びてきた。

何やら髪の毛をいじくられてる感じがする。
前髪を結ぼうとしてる?

「なに?」
「よりやる気がアップするようにね」
「………???」

聞いてみても、分かるような分かんないような微妙な理由を告げられる。

触ってみたら、前髪がなんかちょんまげみたいになってるっぽかった。

俺の次は智も同じことされてて、見てたらリボンまでつけられてた。

あれ、俺にもついてるのかな?

よく分かんないけど、髪を結んでポンポンを持った智はとても可愛い♡

「智、可愛い♡チアガールみたい♡」
「ニノもね!可愛いよ」

お互いを褒め合ってたら

「2人とも可愛いよ」

タッキーが満足そうに微笑んだ。

「それで応援されたら、翔も潤も無敵になれるから!」
「無敵???」
「ついででいいから俺たちのことも応援してね」
「そりゃするけど…」

言いたいことを言うとタッキーは去っていった。

「なんなんだろ?」
「さぁ……あ!ニノ!出てきたよ!」

首を傾げてたら、翔ちゃんたちが入場してきてた。

神さま、どうか翔ちゃんを守ってください。
ケガなんてしませんように。

神頼みしか出来ないのは情けないけど。
祈らずにはいられない。

信じるものは救われる!
神頼みだってしないよりした方が絶対いいはずだもん!

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp