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キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭



体育祭当日。

今日は雲ひとつない快晴で。
抜けるような青空が気持ちいい。

まさに体育祭日和かも。


開会式と準備体操が終わって、自分のクラスの応援席に戻る。

翔ちゃんと潤くんはすぐに出番があるからって、呼び出されてもう行ってしまった。

頑張ってね…って笑顔で送り出したけど。

翔ちゃんの出番が多いってことは、今日はあんまり一緒にいれないってことなんだ。

なんか、さみしい…

「ほら、ニノ!元気出して!」

ちょっとしょんぼりしてたら智に背中をぺしっと叩かれた。

「いたい…」
「うそ!そんな痛くないでしょ?」

文句を言っても笑って流される。

「むぅ」
「ほらほら!一番前で応援しよ?」

口を尖らせて拗ねてみたら、智に背中を押された。

そのまま最前列まで連れて行かれる。

「ニノがそんな顔してたら翔くん心配で競技に集中出来ないよ?」

智に頰をつつかれて、ハッとした。

確かに翔ちゃんならありえる。

本当に俺に気を取られたせいで、翔ちゃんがケガでもしたら悔やんでも悔やみきれない。

そうだよ、しょんぼりしてる場合じゃない!

翔ちゃんが頑張るんだから、俺はそれを全力で応援しなくちゃ!


よし!と気合を入れていたら

「ニノ!大野!」

タッキーに声を掛けられた。

「なに?」

振り向いたら目の前に金色のポンポンを差し出される。

チアガールとかが使うやつ。

「なにこれ?」
「ポンポン」
「いや、それは分かるけど…」

名称を聞いたわけじゃないよ!

「応援グッズだよ。それ振って翔たちを応援してやって」
「別にいいけど…これ俺たちだけ?」
「いや、他にもあるよ」

よく見たら、タッキーのそばには笛とかちっちゃい太鼓とか。ポンポンも他にいくつかあった。

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