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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


自分の物を全て購入してから、遅れちゃったお詫びにさつきの白い肌によく似合いそうな秋の新作チークと美緒の綺麗な茶色の瞳を際立たせるアイシャドウも購入した。

「時間ピッタリだね」

「買えた?!」

「全部回って目を付けてたのは全部買えた!」


6時間くらい滞在して最初に決めておいた場所に集合すると、3人とも腕にはコスメのタッチアップの跡が無数に残っていて、それぞれに手にした今日の戦利品にハイテンションのまま車に戻るとさつきの電話が鳴った。




「うん!今から戻るとこ。……ちょっと待ってて。聞いてみるね」

多分電話の相手は青峰さん。
スマホから漏れる声だけで自分の心拍数が上がるのが分かる。



「大ちゃんとかがみんがお寿司食べに行くけど一緒に行くかって。きーちゃんも仕事終わったら合流だって。どうする?」

「あ、お寿司食べたい!」

お寿司に嬉しそうにする美緒だけど、きっと黄瀬君に会いたいんだよね。
黄瀬君は売れっ子だから中々デートもできないし…
会える時間は貴重だもんね

でも実際、お昼も食べずにコスメ選びに没頭していたせいで私たちのお腹はペコペコ

「みさきは?」

「大我行くなら行く。すっごいお腹空いた」


青峰さんに会いたいけど会いたくない
忘れたいのに忘れたくない



今まで経験したことのない感情が自分を支配していくのを感じて、自分が恋をしてしまうことへの怖さも同時に感じていた。

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