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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


「大我と青峰さんもう一緒にいるの?」

「なんか昼間バスケやってたみたい。休暇に日本に来てるのに、ほんとあの二人バスケ好きだよね。きーちゃんも誘ったんだけど今日仕事でこれなかったんだって」

「土曜日から涼太がずっとバスケしたいばっかり言うの。まさか火神さんがみさきのところにいるとは思わなかったけどね」

「大我はいつもオフはうちなの」

「え、てかさ、みさきは彼氏作んないの?」

突然美緒に彼氏のことを聞かれて一瞬だけ戸惑ったけど、気持ちを落ち着けてできるだけ明るく答えた。

「んー、全然モテないからできないんだよね。それに今は誰かと付き合うとか全然考えられなくて、仕事に集中したいの」


二人を信用してないわけじゃないけど、私が彼氏を作れない理由を話すことで気を遣われたり暗い雰囲気になるのが嫌。

あの出来事に、これ以上あたしの人生に暗いものを落とされたくない。

「みさきモテなくないから!興味ないだけでしょ?」

さつきが明るく言ってくれて、雰囲気は暗くならなくて安心した。



恋愛から話題を逸らして、今日手に入れた新作の話で盛り上がるドライブはあっという間で、高速を降りて大我に電話を入れた。


「今高速降りたけど、どこにいるの?」

「青峰んち」

「お店決めてある?」

「いや、俺も青峰も店分かんねー」

「マンションまで近いならこっちで集合して一緒に決めよ」

「おー。そんな離れてないから行くわ」


あの二人は日本にはほとんどいなくてお店が分からないから、あたしたちでいくつか案を出すことにして3人でお店を探し始めた

「黄瀬くん来るし個室のほうがいいよね?」

「うん。接待で使うとこ聞いてみよっか」


美緒が電話をしてくれると個室を用意できるって言ってくれたから、そこを抑えてあたしのマンションに向かった




それほどかからずにマンションに着いて、駐車場に自分の車を止めてから来客用の駐車場に行くと、青峰さんと助手席に大我が乗ったドイツ車のSUVが見えた。

季節的に駐車場はもわんと暑い


「ヤダ…こんな暑いのに、部屋入っててよ」

「いや、勝手に人入れんのはナシだろ」


大我の知り合いであたしも会ったことがある人なんだから別にいいのに…
ちゃんとこうやって気を使ってくれるとこが大我のいいところ
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