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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


さつきと美緒を乗せて横浜までしばしドライブ

あたしが忘れてたせいで予定よりも少し遅れてしまった。

「ホントごめんね」

「抜けてるんだからー」

「仕事しすぎ!」



日本に帰ってきて3年半。
ようやく親しいといえる友達ができて休日が楽しくなった。

今日は横浜でビューティーアワードが開催されているから、そこで新作コスメをチェックするべく3人で前から計画していた。

外資系も国内メーカーもほとんどが参加して、国内では最大規模となるコスメの祭典なのに、忘れてたなんてヘアメイクとしてちょっとボケすぎてた。

到着が待ちきれなくて、美緒とさつきはどこの何がいいとか、これは絶対買うとかもう大はしゃぎ。
業者様に事前配布された資料は2人が付けた丸とか印でいっぱい。

あたしも何社かはチェックしているし、仕事柄すでに提供された商品もあるけど、駐車場では入場が待ちきれなくてそわそわしちゃった。


今年は10周年記念で、とあるメーカーの新作フレグランスをプレゼントしているらしく、それをもらってチェックしていたものをそれぞれ購入する為に、目的のブースへ足を向けた

あたしはベースメイクをもっとも売りにしているし一番拘っているから、ファンデーションや下地、ハイライト、コンシーラー等を片っ端から試して、その瞬間の仕上がりだけでなく成分もチェックして、タッチアップから少し時間が経過した質感なども細かくチェックして、本当に納得するものを購入させてもらう。

多忙なアクターを1回のメイクで肌疲れさせるわけにはいかない。
アクターは雑誌撮影してからドラマの撮影、CMを撮ってから雑誌、雑誌は衣装ごとにメイクを変える。まったく違うテイストのメイクを1日で数回チェンジするために、数時間メイクしたら全部オフしてまたメイク、ポイントオフしてリタッチでメイクチェンジはザラ。

どんなに仕上がりが綺麗でも負担のかかる成分の物は使わない。
仕上がりは自分のテクニックでカバーして、とにかくアクターのお肌を大切にしたい。

成分、テクスチャー、特徴を総合的に見てブランド担当者の話も聞いて購入かそうでないかを決める。

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