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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


青峰君もフカヒレにしたけど俺は米にするって言ってご飯を選んでた

プルプルシャキシャキの大きなフカヒレに感動して色んな話をしながら一緒に食べるご飯はすごく美味しい

「黒須って料理とかすんの?」

「暇なときと大我がきたときはね。でもホント簡単なものだよ」

「火神って食事とか結構シビアにやってんじゃねぇの?」

「加工肉は一切食べないかな。あと外食もほとんどしないかも。だから大我がいるとお家でご飯食べることが多いの。大我も作ってくれるし」

「なんか結婚してるみてぇだな」

「えー。大我と結婚なんて絶対無理。大我だってあたしと結婚しろなんて言われたら逃げると思うよ」

だって10歳くらいまで一緒にお風呂入ってたしうちのパパとママはしょっちゅうキスしてるんだけど大我とキスなんて考えただけで笑っちゃう。
それに大我はおしとやかな人が好きだからあたしとは正反対だもん。

「青峰君だってさつきにご飯作ってもらうことあるでしょ?」

「いや、それはねぇ。多分死ぬ」

「え?どういうこと?」

「さつきの料理の下手さは普通じゃねぇんだよ」

「そうなの?一緒にいても料理なんてしないから全然知らなかった…あ、でもすっごい面白いことあったかも!」

「あいつ何したんだよ?」


「あのね、前3人でしゃぶしゃぶしようってなってあたしがキノコを下のおがくずのところだけ切ってそのままお皿に乗せちゃったのがそもそもいけないんだけど、さつきはそれを丸ごと鍋に入れちゃって、美緒が“ばらさなきゃダメじゃん”って言ったんだけど間に合わなくて、しばらく3人でキノコだけ食べ続けたことがあったの!食べても食べてもキノコだったしバラすのめちゃくちゃ大変だった」

あたしも思い出してちょっと笑ってたけど青峰君はお腹を押さえて爆笑してくれてる。





「あー…マジ笑うわ…。やっぱさつきに料理させんのはヤベーな」

キノコだけでこんなに青峰君を笑わせられるさつきが羨ましい
見たことないくらい大笑いする青峰君につられてあたしまでおかしくなって笑いが込み上げて

何度も思い出してるのか少し休んではまた笑う青峰君が楽しそうに見えてあたしもずっと笑ってた


本当に青峰君といると楽し…
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