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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


弟子になりたいって人は昔からたくさんいただろうし今でもたくさんいる。

だけどBOSSは絶対に首を縦に振らない

あたしはもう後継者を決めてるから二人目の弟子はいらないっていつも言ってる


「どうやって弟子になったんだよ」

「それは恥ずかしいから内緒」

「お前の内緒ってすぐバレんだろ?」

「今回は大丈夫だもん!」


だってまさかパットのモデルに応募したのがきっかけなんて絶対言えない。

あたしがモデルに応募したなんて正気の沙汰じゃないんだから。

未だにBOSSだって笑ってる


「それより、青峰君いつまでNYの予定?」

あたしの弟子の話題はもう終わり。
これ以上話してると本当にボロを出してバレそうだから結構無理矢理だけど話題を変えた。


絶対知られたくない


「いや、はっきりは決めてねぇ。黒須は?」

「あたしもはっきり決めてないけど20日くらいにLA行こうかなって思ってる。実家行きたいしちょっと仕事あるから」

「じゃ、俺もそのくれぇ。LAまで送る」

「ややや……遠すぎるから!慣れっこだし一人で行ける!」


あの、送るって…
飛行機で6時間だよ?

送るためだけに航空券を取らせるなんて恐れ多すぎるし時間がかかりすぎる


「無理だな。火神からもお前のこと頼まれてんだから送る」

「大我は過保護なの!」

もー…大我は…

大我の過保護はあたしが原因だって分かってるけどパパみたいなことを青峰君に言わないで。

それに頼まれてるって言ったってそれはNYでの外出禁止の事なのに青峰君は送るのが当然みたいな顔で笑ってる


「じゃあ…



俺がお前と一緒にいてぇから送るっつーならいいのか?」

「……えっ?!」

「俺は、黒須のこともっと知りてぇって思ってるから遠くても構わねぇんだけど都合悪りぃ?」

いきなり真剣な顔してそんなこと言われたらドキドキするなって方が無理。

「…で、でも…ほんとにすごく遠いよ?」


嬉しいのに素直になれなくてやっとの思いで言った言葉がこれ

都合が悪い訳じゃない
けど優しい青峰君をすごく好きになってる自分に少し戸惑ってる



「遠いから色々話せるだろ?…黒須が嫌じゃねぇなら俺もLAまで行く」



















「嫌じゃ……ないデス…」
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