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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


さっきの綺麗な人に連絡するのかな…

あー……

あたしってほんと嫌な女


自分は青峰君に好きって言うつもりも勇気もないくせに、他の人と話してるとモヤモヤするなんて自己中にも程がある。

それにあたしなんかよりさっきの人の方が全然青峰君に釣り合ってる。

束縛しない巨乳には一生なれそうもない。


シャワーを目一杯ひねって汗を流しながら、あたしのドロドロした嫉妬心も勢いよく流れていってしまえばいいのになんて考えた。



メイクは軽くしようと思ってたけど、このモヤモヤを解消するにはメイクしかない

お出かけはできないけど、お出かけ用にしっかりとメイクをして、さっきのことを振り払ってからバスルームを出た。

「ありがとう。さっぱりした」

「じゃあ俺も入ってくる」



丁度スカイプを終わらせた青峰君がバスルームに行くのを見届けて、冷蔵庫から炭酸水をもらって飲むと、運動とお風呂で火照った体に炭酸水が行き届く感じがして心地いい。



振り払ったはずが手持無沙汰でさっきのことを考えてしまう。


テレビをつけても内容なんて全然頭に入ってこなくてさっきの綺麗な女の人が頭を占拠してる。





「ほんと、綺麗な人だったな…巨乳だったし」





言ったって自分が巨乳になれるわけじゃないけど、考えていたらポロリと言葉がこぼれてしまった。

























そして、


聞かれたくない人にもそれは聞かれた










「へぇ。誰がだ?」






嘘でしょ



誰か嘘だと言って



てゆーか青峰君お風呂早すぎ‼

もっとゆっくり入ってくればいいのに!





油をさしてないねじの様にうまく回らない首をきしませて、ゆっくりと首を青峰君に向けた。







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