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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


運ばれてきた軽食にイチゴもあって、あたしが食べられる数少ない生の果物に感動した


今時期じゃないのにどうやって調達するんだろ。

「いただきます」

いちごはデザートかもしれないけど大好きだから最初に一つ食べちゃおうと思って口に入れようと手に取った






「おい!イチゴ生だぞ‼‼」



‼‼‼




突然青峰君にでっかい声を出されてあまりにもびっくりして驚いた拍子にイチゴを落っことしちゃった

多分あたしがこの間、生の果物はあんまり食べれないって言ったせいだ。

「あのね…イチゴは大丈夫なの。いちごとさくらんぼとぶどうは平気なの」

「すげービビった。驚かせて悪かった」



なんか、青峰君のこういうとこ…好き

うまく言えないけど、あたしの話をちゃんと聞いてくれてるんだなって思うと嬉しかった


「ううん。大丈夫(笑)」

謝らなくたっていいのに謝ってくれて、お皿からイチゴを取ってへたまで取ってフォークにさしてあたしの方に差し出してくれた


「あ…ありがとう」


向けられたフォークを受け取ろうと手を出すと青峰君が笑ってびっくりするようなことを言われた



「ちげーよ。口開け」


え……


これって

あーんってするってこと?


なんか…なんか…すっごく恥ずかしいっ‼‼


でも…ちょっとしてみたい


相変わらず余裕の笑みであたしを見てる青峰君が手をひっこめちゃう前に口を開けると、長い腕を伸ばしてイチゴを口に入れてくれた



やっちゃった……

すっごい恥ずかしい…


でもすっごくおいしい


「うまいか?」

「…うん」

なんで青峰君ってこんな色気ダダ洩れなの?



あたし……高血圧とかで倒れちゃいそうだよ……
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