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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「細かいところは実際に太陽の下でやるけど大まかな所はここでするね。顔と鎖骨のマッサージからするから脱いでくれる?」

「あぁ」



マイアミの日差しのせいで少しダメージを受けてる顔をアイスタオルでクールダウンして保湿をしてから、肩に手をかけると鎖骨周りの浮腫は大したことないけど疲労のせいかすこし硬い。


「疲れてる?」

「少しな。シカゴで高校に表敬訪問して高校生とバスケやってきた。こっちの高校生はガタイがいいやつも多くて何回も試合したせいで疲労は残ってる」


それにきっと怒ってたから緊張が筋肉を硬くしちゃってた。

筋肉が硬くなってしまっていたら筋や骨が綺麗に出ない。
シェーディングで作ってもいいけどせっかく鍛えてるんだから素材を生かさないと勿体ない。



「ここ、強く押したら痛い?」

「いや」

「スポーツ選手にマッサージするのってちょっと怖いからそっとやるね」

「なんでだよ?」

「なんでって…本業に差し支えたらって心配になっちゃうでしょ。一応きちんと勉強してるけどやっぱり怖いの」


スポーツ選手は体が商売道具なんだから、力を入れすぎたり変なツボや筋を触ってしまったらって思うとやっぱり怖いしいつもよりも慎重になる。


どんなメイクも下準備が一番大事。

予定より時間がかかったけど、浮腫と筋肉の張りが取れて鎖骨がくっきり浮かび上がって想定通りのラインが見えた。

「じゃあ体のベースをするからくすぐったかったら遠慮なく言ってね」

「おー」


大我はすごくくすぐったがり


「おいっ…そわそわ触んな!」

「ブラシだから…」


まるであたしが大我にセクハラしてるみたいな言い方されてるけど今はブラシを使ってるんだから…

胸でこれなら脇腹どうなっちゃうの?

くすぐったがりさんは多いけど大我程の人はいない。

だけどやらない訳にいかないんだから


「ちょっとだけ腕上げて」


大きく腕をあげさせると余計にくすぐったいから小さく上げさせたのに、それでもダメらしく大我は少しずつ体を逃げさせてる。


「今だけはまっすぐして。逃げないの」

「おいおい!それはヤメロ‼‼‼」

「やめられないの。あと少しだから」



その後もくすぐったくて逃げたがる大我を休憩させたりなるべくくすぐったくない道具を使ったりしながらなんとか仕上げた。
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