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最愛 【黒子のバスケ】

第25章 起憶


さっき寝たからなのか、青峰君との時間が大好きで寝るのが勿体ないからなのか、ベッドに入ってもあたしは全く眠くなくて青峰君がウトウトしてるのに起きててほしくてちょこちょこちょっかいを出してる。


「なんだよ」

「まだ寝ないで」


あたしって本当にどうしようもない。
目を閉じた青峰君の鼻をツンツンして青峰君の耳たぶを触って眠るのを阻止しようとしてる。

自分が眠いときは絶対に寝るくせに、青峰君が眠くても寝かせてあげない。

とんでもないわがままで自分本位

それなのに、全く怒らないどころかあたしの手を振り払ったりもせずに目を開けてあたしを撫でながらまたあの耳に触ってる。

「猫はここが好きだろ」

「やっ……くすぐったいっ!あたしはそこはダメっ」


寝起きが不機嫌とか、眠いときはすぐ怒るとか大我とさつきに言われてたけど…

本当に全然怒らずにあたしの相手をして、あたしがセルジオを触るときみたいに喉を指で優しく撫でて笑ってる。


「じゃあどこがいい?」

「…背中」

「だと思った」


あったかいなー…

青峰君に背中撫でられるの大好き
お腹がぎゅっと全部くっついて背中を往復する優しい手と、耳に感じる青峰君の呼吸が心地よくて、大好きな人とこんなに近くにいられることが嬉しくて堪らない。



もっと…

もっと直接ぎゅってしたい


「だいき……」

「ん?」

「………」


どうしよう……
いざとなると恥ずかしくて、うまく言えない

「もっと…ぎゅって…」

あの日の朝みたいに直接ぎゅってしてほしい


恥ずかしくて上手く言葉にできないけど、どうしても直接がいい


力のこもった腕が伸びるTシャツの袖口から手を少しいれて筋肉に沿って少しだけ撫でた


「っ……」

一瞬ピクリと動いてあたしをさらに強く抱きしめると、深く息を吐く音が部屋に響いた


「そんなことしてると……これ…脱がせちまうぞ…」

そっと手の掛けられたガウンの紐

そうしてほしいとは言えないけど、そうしてほしい



「…それの…………お誘い……なの……」


恥ずかしい…
死ぬほど恥ずかしい

でも触れてたい


我慢させてるくせに自分がしてほしいことはねだってわがまま極まりないのは分かってるけど




あたしは特別な距離で青峰君に触れて、その安心感を体に染み込ませたい
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