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最愛 【黒子のバスケ】

第25章 起憶


まさか、あの女がパットの弟子だったなんて…
相当可愛がってる弟子がいることは噂に聞いてたけど、まさかあの女だとは思わなかった。

それに、移籍会見でタイガの言ってた女があの女だったなんて思いもしなかった。

その上ダイキまで…

15はずっとあたしだと思ってた…
今までのダイキの態度は全部嘘だったの??
キスを拒まなかったのはあたしを愛してたからじゃないの?!

あの女はどれだけ周りに恵まれてそれを踏み台にすれば気が済むのよ…

あたしをコケにして…
絶対許さない



『カレンさん。ちょっと』

その場にいたスタッフに他言無用と仕事に戻る指示を出した現場チーフのナカノがあたしを呼んだ。

クロスを外すってことなら別にわざわざ言ってもらわなくてもいい。
あたしたちモデルと違ってメイクなんていくらでも代わりはいるんだから、あの女がしないなら別にパットがしてくれればいい。


『これ以上我が社の契約者に対して侮辱的な発言をして、仕事とは関係の無い批判で現場を乱すようであればあなたに外れて頂きます』

『……何ですって!?』

聞き間違いだと思った。
ふざけてるのかと思った。


それでもナカノは鋭い視線であたしの目を見据えていた。


『黒須にはいて頂かないと困りますが本来このプロモーションは女性モデルに重きは置いていません。このNYでモデルが確保できないと思って好き勝手やっているのであればそれは大きな勘違いだということを忘れないように。これ以上の勝手は私が許さない』


何よ……

どいつもこいつも……ミサキ、ミサキって…


絶対許さない…


だけど…ダイキを怒らせた上にタイガまで……

キセも英語ができないんじゃ全く使えない

どうすればいいのよ…



あたしはダイキが欲しいだけ
どうしたらダイキはあたしのところに戻って来てくれるの?

あの女がいるからダイキはあたしを見てくれない


……………そうよ
あの女がいるからいけないのよ

あの女がいなければ…




『あの女さえ消えてくれれば……』

『あたしが何とかするわ』

『サラ…』

『大丈夫。あたしが絶対にダイキをカレンのものにするわ』

やっぱり連れてきて正解だった…
絶対に裏切らないあたしの味方


あたしだけの味方


『何か策はあるの?』

『もちろんよ。絶対にあなたの役に立つわ』
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