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最愛 【黒子のバスケ】

第6章 take off


離陸してから、この間俺が火神に聞いたことをそのまま聞き返された。


こいつに気付かれるほどあからさまだったつもりはねぇけど…
別に隠すことでもねぇし堂々と答えてやった。


すげぇ好きとはさすがに言わねぇけど実際はすげぇ好き。


あん時は黒須に聞かれそうだったから深く追及しなかったけど、火神が黒須を好きだなんてことは一目瞭然だった。

同じ女なんて好きになるつもりなかったけど、好きになっちまったもんもうどうしょうもねぇ

けどそこをスルーすんのはなんかズリィ気がして、一応の罪悪感を伝えたら、誰を好きになろうが自由だなんて言って不快感すら出さなかった。


女程複雑じゃねぇけど男同士だって同じ女に惚れりゃ何ともねぇってことはねぇし、知っててそうしたなら尚更だった。

こういう時感情的になんねぇで冷静でいられるこいつをすげぇと思うし、いい男だって思わされる


しかも火神は緑間と黒須の関係を誤魔化しはしたけど、それ以外のことは俺が聞きゃなんでも答えた


白人並みに白い肌も、はっきりした顔立ちも、染めたりコンタクトって感じじゃねぇのに黒じゃねぇ髪と目もクオーターなら納得だった。



幼馴染なんだから知ってて当たり前っちゃそうなんだろうけど…
火神が当然のように話すのが何となく腹立つ。



けど、黒須がネイティブってのはさつきに聞く前から気づいてた。

俺はめちゃくちゃ苦労したLとRの発音
さ行とた行の英語訛り

火神の幼馴染ってのもそうだけど、黒須は日本語なら区別しねぇLとRの発音を無意識に使い分けてたし、もしかしてそうなんじゃねぇかとは思ってた。


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