第16章 温泉旅行編
僕達の撮影が終わり、それぞれ行きたい所で組み分けして自由行動に移った。
温泉巡り組・お土産組・探検組の3組に分かれ、僕は温泉巡り組だ。ちなみに温泉巡り組には僕の他に瑠衣・ひゃみちゃん・遥・桐絵・玲・くまちゃん・透君・辻君が一緒だ。
氷「辻君、ここ1番女子が多いけど大丈夫?」
辻「藤咲さんとひゃみさんが居るから大丈夫。それに奈良坂もいるし」
明「そう言って貰えて嬉しい。でも何かあったら言ってね」
辻「うん。ありがとう、藤咲さん」
ふにゃっとした辻君の柔らかな笑みは、まるで赤ちゃんのように可愛らしい。
綾「さて、最初は何処の温泉に行こうか?」
瑠「わたくしめのリサーチによりますと〜、あの建物の温泉が美肌効果で人気らしいよ〜」
那「それは是非とも入ってみたいわね」
熊「あたしも興味あるな」
桐「じゃあここにしましょ!」
最初に入った温泉施設は女性の大人気の場所。中の設備は打たせ湯から何まで様々お湯があった。
女湯では...
瑠「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
明「すごい声だね」
瑠「落ちてくるお湯の圧が良い感じで気持ちいい」
熊「打たせ湯って肩凝りに良いんだっけ?あたしもやろうかな」
明「あ、じゃあ僕もやる。最近疲れが溜まってるのか、肩凝りが酷くって...」
氷・桐「疲れじゃなくて、その大きな2つの山のせいよ...」
明「ちょ、ちょっと2人とも!」
熊「どこ見てんのさ!」
氷・桐「ボーダー屈指の双峰を見て妬んでる」
明・熊「理不尽!!」
那「フフッ、あっちは楽しそうね」
綾「そうだね。それにしてもこのお風呂すごく広いよね。温度も熱すぎずいい具合い」
那「こんなにゆったり出来るのは久しぶりだわ」
綾「私も、最近忙しかったからゆっくり出来るのって幸せ〜」
疲れを癒したり、妬んだり、何故か理不尽な妬みを買ったりしていた。
一方男湯では...
奈「...賑やかだな」
辻「あわわ...」
奈「そんなに怯えるような事じゃないだろう。聞こえてしまったものは仕方ない。事故だと割り切れ」
辻「俺は奈良坂みたいに割り切れないから!ど、どうしよう...藤咲さんと熊谷さんに悪いことした気分...」
それぞれ諦めて(割り切って)リラックスしたり、申し訳ないと引きずったりしていた。