• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員~番外編~

第17章 来訪者


迅視点

それが視えたのは一瞬だった。
なんの変哲もない、いつもの風景。"みんな"が楽しそうに団欒している和やかな風景。
それだけならただ和やかなシーンを眺めるだけで、持っていたスマホを落としそうになることも無い。
でもそこには、いるはずのない人物も交ざっていたのだ。

迅(えぇ...嘘でしょ...)

いくら俺でも、こんな未来視てしまったら止めるわけにはいかない。
危険な未来は1つも無いし、呼んだと思われる本人も超エンジョイしている。

迅(仕方ない、掛け合ってきますか)

スマホを慣れた手つきで操作すると、画面にある人物の名前が表示され、規則的な電子音が聞こえてくる。
数秒後、低く渋めの不機嫌そうな声が「なんだ」と呟く。

迅「あ、もしもし城戸さん?俺だけど、今忙しい?」
城「...何か視えたのか」
迅「まーね。でも悪い未来じゃないから安心して。明希もみんなも笑ってる」
城「そうか。...なら今から時間を取ろう。私も少し休憩しようと思っていたところだ」
迅「ありがと城戸さん。10分ぐらいで着くから待ってて」

電話を切り、早速歩き出す。

迅「実力派エリートは、今日も大忙しだ」
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp