第22章 政宗の小姓(R18)
瑠璃の冷えた身体を抱き起こし、肌着を肩に掛けてやると、抱き締めてチュッと口付けを送る。
「ん…ぅん」
「きす ってこうすることだろ?」
ニカッリ 笑いかける。
縛られた手を胸の前にして抱き締められている瑠璃が恥ずかしそうに問う。
「あの、政宗…さっき、楽しかった…の?独りでも?」
「独りじゃないだろ〜」
困ったように苦笑いを浮かべた政宗。
「あんなの、独りと同じですっ。で、それで、あの、こう言うの…、一緒に…その…す、す、する、から…。い、いいんじゃ、ない、の?その、えっと、じゃ、ないんですか?」
物凄く照れているのか、なんだかよく分からない文章になって困っている。
「クククッッ、そうだな、そう思った。
相手が見えなきゃ、独りと何ら変わらない。虚しいだけだな」
瑠璃を見る政宗の眼が優しい色に戻っている。
(政宗)
「お前が俺を見て無いのも、恥ずかしがってるのも、感じてるのも分かんなきゃ、つまんねーな。
それに、物欲しそうにしてるのが分かんないと、一番つまんねぇ」
意地悪で色っぽい笑顔で言われ、瑠璃は、
顔を真っ赤にして政宗から顔を背ける。
鼓動が早くなる。
(やだ…ドキドキする〜…)