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【NARUTO】柔らかな月を見上げて

第11章 闇 終


カカシは……
黙り、玄関から動けない。

「探しに行くわ、オレ」

「私も、行く」



一瞬、肉まん食べてて
よかったって思った。

花奏をみる。こうなるのを見込んだ行動? いや、偶然でしょ。



カカシは頭をふり、親指を噛む。

「口寄せの術!」

ポンッと8匹の犬が飛び出す。

「え……ええ!?」

ブルドッグ以上に大きな、ブルを見上げる花奏は、目をまん丸にする。

「カカシ、なんだこのガキは?」

ブルの上にヒョイっと乗り、見下ろすパックン。

「花奏っていうの。 あれ、おーい?」

カカシは、手を上下に動かして、反応がない花奏に言う。

「くちよせ? すごいね……」

あんぐりな表情。

頭に「忍」と書いた犬。

前髪がある犬。

みんな背中に紺色の服を着て「へのへのもへじ」の絵が後ろに描かれていた。

カカシは、8頭に向かって言う。


「ヤナギを探してほしいんだ。 もう雪ノ里に向かってるかもしれない。 暗部は、そっちに向かってるはずだから、オレらは違う方を探そう。 よろしく」

「任せろワン、カカシ!」

サングラスをかけたアキノが言う。

ガウガウ、
犬の鳴き声が響きわたる。




「じゃあ、見つけたら合図をちょーだい。 散!!」



カカシが手をあげると、
一斉に四方八方に散った。
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