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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第16章 #最終決戦と大事な人


米屋side

うちのオペレーターから秀次の応援に行って欲しいと連絡が入った。説明を聞くと、明希が敵に捕まっているらしい。
丁度一緒にいた弾バカと緑川も行くと言ってくれた。2人を連れて指定された場所まで行くと、秀次が人型の女と戦っていた。
秀次は足を踏み外し、ゲートから落ちる。

「アステロイド!!」
「幻陽弧月!!」
「グラスホッパー!!」

弾バカのアステロイドと俺の槍で攻撃、緑川はグラスホッパーで秀次を助ける。

「大丈夫か秀次?明希はどうした」
「明希は親玉に捕まって奥へ連れて行かれた」
「おいおい、マジかよ」

明希の無事がわからないのは不安でしかない。トリオン能力が狙いなのか?それとも戦闘能力か?

「また増えたわね。本当、疑問しなかないわね」
「どういう意味だ」
「そのままの意味よ。さっきその子にも言ったけど、金の雛鳥は貴方達を惹き付ける何かがあるの?戦闘力とトリオン、あと生身のカラダくらいしか見当たらないわよ?」

何だこの女。胸糞わりぃ事ばっか言ってんじゃねぇぞ。

「それに、今頃あの雛鳥は隊長の腕の中。今から行っても淫らな姿の雛鳥を見るだけよ?」
「!?てめぇ!!」
「私に怒らないで頂戴。怒るなら隊長に、私を倒してから言うことね」

俺達の怒りは一瞬にして限界を超えた。このくそ女をぶっ倒して、明希を探す。見られたくねぇだろうけど、そのまま孕んじまうよりは全然いい筈だ。

「本部、こちら出水。米屋・緑川・三輪で人型と交戦を開始します」

そのあとは無我夢中で戦い続けた。釘の攻撃が鬱陶しかったけど、慣れればそうでもない。
やっとの思いで倒した女は緑川に見張りをさせて、撃破の報告と敵の船内の探索始める事を伝える。

奥へと進むが部屋が多く、どこにいるのかわからない。片っ端から開けていくのは敵との遭遇率を考えると止めた方がいい。暫く歩いていると、前方に人影を見つけた。警戒して近付けば、白髪のじいさんが立っていた。

「お待ちしておりました。玄界の戦士たち。お探しの少女の場所までご案内させていただきます」
「何が目的だ」
「私はあの少女に命を助けられました。今度は私が彼女を助ける番でございます」

じいさんと明希に何があったのかはわからない。でも今は、この人に付いて行けば辿り着ける気がした。

「案内してくれ、じいさん」
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