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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第14章 嫌な夢と侵攻


太刀川さんとの競争中、南西地区の市街地の方から爆撃音が聞こえてきた。咄嗟に足を止めてSEをそこへ集中させると、C級隊員が新型の亜種のようなトリオン兵に襲われているような声が聞こえた。

「!!太刀川さんわりぃ!この勝負お預けにしてくれ!」
「急にどうした。何か聞こえたのか?」
「南西地区のC級が新型に襲われてる!俺はそっちに行く!」
「俺も行くぞ。忍田さんから新型の相手任されてるからな」

太刀川さんが来てくれるなら、C級の子達も向かっている修達も安心するだろう。

「サンキュ、太刀川さん。後で好きなだけ模擬戦してやるよ」
「へぇ、そりゃ楽しみだ」

道中の雑魚トリオン兵はバイパーを弾いて倒し、おそらく最速で目的地に到着した。
到着した時、既に藍が片足を失った状態で新型の両手で捕らえられていた。
すかさず太刀川さんが旋空を放ち1体潰す。俺は藍の腕を取って新型から距離を離れた所で藍を座らせる。

「藍、大丈夫か?」
「明希先輩?...じゃないですね。今はシュウ先輩ですか」
「明希に無理矢理入れ替えさせられたんだ。この新型はどうした」

藍の説明によると、到着した時には亜種1体がC級を襲っており、それを倒してすぐに新型の残骸の中からラッドが現れ、新たに新型亜種が3体出て来たそうだ。
足は最初の1体を倒した時に自分で斬ったらしい。

「お疲れさん、よく頑張ったな。この3体は俺達に任せろ」
「...ありがとうございます」
「修、お前は千佳達連れてシェルターに行け!藍はこっちで保護する!」
「はい!」

藍を自身の背に隠し、バイパーを生成する。125分割したバイパーが黄色い新型に命中する。

ドドドドドドドド!!!!!!

とメテオラを撃ったかのような音が響く。
煙が晴れ、黄色い新型が潰れているのを確認した。太刀川さんの方は既に終わっている。

「これで終わりか?少ねぇな」
「ここに来るまでに倒しただろ。そういや、道中で新型相手に1人で戦ってるやついたけど、あの人大丈夫かな?」
「どんなやつだった?」
「レイガストと弧月持った奴だった」
「あー、そりゃ鋼だな。後で様子見に行ってくるわ」
「...シュウ先輩、何故太刀川さんが一緒にいるんです?」

藍の質問に出来事そのまま答える。途中から藍が太刀川さんを睨み始めたんだが何故だ?
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