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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第13章 つかの間の平和と新たな脅威


室内が驚きと喜びに溢れる中、レプリカが続きを話始しめる。

『この配置図によれば、現在こちらの世界に接近している惑星国家は4つ。
広大で豊かな海を持つ水の世界、海洋国家リーベリー。
特殊なトリオン兵に騎乗して戦う騎兵国家レオフォリオ。
厳しい気候と地形が敵を阻む雪原の大国、キオン。
そして、近界最大級の軍事国家、神の国アフトクラトル』
「その4つのうちのどれか...あるいはいくつかが大規模侵攻に絡んでくるというわけか?」
断言は出来ない。未知の国が突然攻めてくる可能性もわずかだがある。また、惑星国家のように決まった軌道を持たず、星ごと自由に飛び回る「乱星国家」も近界には存在する」

細かい可能性を考え出したらキリがなくなってしまう。風間さんがイルガーとラッドを侵攻の前触れとして対策を考じるはずだと、話を戻してくれた。

「それだと確率が高いのはアフトクラトルかキオンだな。イルガー使う国ってあんまないし。...ていうか、そういうの迅さんのSEで予知出来ないの?」

遊真君が疑問を投げ掛ける。

「俺は会ったこともないやつの未来は見えないよ。「近々何かが攻めて来る」ってのはわかってもそいつらが何者かはわからない。その穴を少しでも防ぐために明希のSEも合わせて暗躍してるけど、今のところ決定的なものはない」
「ふむ...なるほど」

遊真君が納得した時、何かが聞こえてきた。実はこの会議中も何かないかとSEを合わせている。そしたら遊真君から何かが聞こえてきた。

「...何か聞こえる」
『!』
「悠一、遊真君の未来視て。そのあと忍田さん。みなさん、少しの間だけ静かにしててください」

そう言うと室内が一気に静かになる。僕は意識を集中させて、SEをフルにして聞く。

約1分ほどで遊真君の未来の声は聞けた。
忍田さんの方も同様に約1分ほどで聞けた。

「聞こえました。もういいですよ」
「何が聞こえた?」

城戸さんの問いに答える。

「あくまで、いくつかある分岐の1つの未来の声です。あまり過信しないでくださいね。
まず遊真君の方ですが、おじいさんのような声が聞こえました。遊真君がその人と少し会話でもしたんでしょう。そのおじいさんの心から「新しい神」「金の雛鳥」の2つ。
次に忍田さんの方は、若い男性の声で「黒トリガー」「ミラ」「回収」の3つが聞こえました」
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