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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第13章 つかの間の平和と新たな脅威


遊真君と修君を呼びに来た僕と悠一は、周囲のギャラリーから珍しいものを見るような目線と言葉を受けていた。

「S級の迅さんだ...」
「玉狛だ...」
「隣の人めっちゃ綺麗だな」
「彼女かな...?」

おおう、何か彼女疑惑出てる。違いますよぉ、幼馴染ですよぉ。

「おっと、俺たちは付き合ってないぞ。俺とコイツはただの幼馴染だ。ちなみにコイツもS級だから、仲良くしてやってね」

悠一がそう言うとギャラリーが一層騒がしくなる。
S級?、マジかよ等々...。うん。そう言うと思った。SEも上のやつって言ったらもっと騒がれそうだなぁ。

「よぉ、明希。相変わらず目立ってんなぁ」
「陽介君...見られるのは慣れてるんだけど、噂話?みたいなのは慣れないなぁ」
「そのうち慣れるって!」

陽介君が今日も元気一杯の、明るい笑顔で笑いかけてくれる。陽介君の笑顔には人を幸せにする効果があるなと思った。

「陽介君がそう言うならそうなる気がしてきた。ありがとう」
「どういたしまして!」
「明希先輩とよーすけ先輩は仲良しですな」
「クラスが一緒だから話してるうちに仲良くなったんだ」
「そうそう!秀次とも仲良いし!」
「なんと、重くなる弾の人も!明希先輩やりますなぁ」
「遊真君と僕も仲良いよね。よく雷神丸体操とか天体観測とかするし」
「マジかよ!楽しそうだな!」

3人で仲良くお喋りしていると、悠一に「2人ともそろそろ行くよ」と言われた。

「わかった!それじゃ、陽介君またね」
「すまんね、よーすけ先輩。勝負はまた今度な」
「ちぇー」

陽介君が残念そうにしながら僕らを見送る。
悠一と遊真君と修君が先程の戦闘の振り返りしている。緑川君の動きは規則性が無いらしく、そういう場合遊真君は相手を動物だと思うらしい。
最初の2戦負けたのもわざとらしく、プライドの高い緑川君にナメてもらって隙を作ったらしい。流石遊真君。有吾さんに仕込まれてるだけあって、相手の性格を瞬時に見抜く力も優れている。

あれこれ話していると会議室に着いた。
失礼します、と中に入れば鬼怒田さんから遅い!と怒鳴られる。

「いやーどもども」
「待たせたなぽんきち」
「何故おまえがここにおる!」

鬼怒田さん今日も絶好調だなぁ。とやり取りを眺める。

「時間が惜しい。早く始めてもらおうか」

城戸さんのその一言で会議が始まる。
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