モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)
第2章 仕事
嵐山さんの進行でボーダー本部内を案内してもらう。
本部の廊下って、全部似たような感じだから迷子になりそうだな。
「さぁ、ここがラウンジだ!」
ラウンジに到着すると、そこには大勢の隊員がいた。
丁度お昼時だったこともあり、殆どの隊員は食事中だった。
「ざっと見た感じ、利用者の殆どが学生なんだな」
「はい。ここは食堂として利用している人や、隊の作戦会議の場所としても使われています。また、隊員の殆どが学生なので、食べ盛りな学生でも気軽に利用できるよう量は十分に、お値段はとてもリーズナブルになっています。僕と賢もよく利用してますよ」
「すっごく美味しいんだよ!と言うことで!時間も丁度良いしお昼にしましょう!」
充と賢によるコンビネーション解説でスムーズに話が進む。優秀だなぁ。
券売機でそれぞれ券を購入し、食堂のおばちゃんに渡す。すぐに出てきた俺のカレーはホカホカと湯気が立っており、スパイシーな良い匂いがした。
予め用意されていたであろう広めのテーブルについて、みんなで食べ始める。
幸せそうに食べるみんなの顔を見るだけでお腹いっぱいになりそうだ。(カレーはしっかり食べました)
食事が終わり、撮影も終盤に差し掛かる。
「シュウ、初めてボーダーに来てどう思った?」
「そうですね、全体的に殺伐とした雰囲気は感じられませんでした。今日見た隊員の方々もとても楽しそうにしてたんで、世間で言われてるような無理矢理入隊させられてるって印象は全く無くて安心しました。これからも町のために、守りたい人を守るために頑張ってほしいですね」
アンチや他府県からは無理矢理戦力に入れられているとか言われているが、実際はそんな事ない。ここにいる全員が自分の意思でこの場に居ることをもっと多くの人に知って貰いたいと思う。
「シュウ先輩やっぱイケメン!」
「茶化さないでください佐鳥先輩」
「それでは、今日はここまで!また会おう!」
嵐山さんの挨拶で今日の撮影が終わった。
スタッフさん達が機材等の片付けを、プロデューサーはボーダーのお偉いさん達と話をしに行った。
俺と嵐山隊は今朝のニュースについて話をしていた。
傷の具合だったり、おかしいと思ったら直ぐに病院に行けと言われた。なんか、みんな過保護じゃね?
みんなの話を聞きながら内心冷や汗をかいていると、突如本部内に警報音が響いた。
