• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第8章 未知のトリオン兵と白い子供


三雲君に付いて行くこと5分。
警戒区域に近い場所で目当ての人物に出会う。

「お?オサム来たか。そっちの2人はドチラサマ?」
「俺は実力派エリート迅悠一!よろしく~」
「ほう、あんたがウワサのジンさんか」

噂とは一体...?

「僕は三雲君のお目付け役の藤咲明希だよ。よろしくね」
「ほう、オサムのお目付け役。良かったなオサム。こんな美人な人がお目付け役で」
「な!何言ってるんだ空閑!」
「僕は普通だよ?君、名前は?」

よく美人だと言われるが絶対にそんな事ないと思う。
話を切り替えて、空閑と呼ばれた男の子の名前を聞く。

「俺は遊真、空閑遊真。よろしく」
「空閑遊真、遊真ね...お前、あっちの世界から来たのか」

悠一がそう言ったとたん、遊真君が戦闘体制に入る。あっちの世界から来たと言うのは本当のようだ。それに随分戦い慣れしている。

「まてまて、俺達はそういうんじゃない。近界民にも良い奴がいるの知ってるし、本部に渡す気もない。ただ、俺のSEでイレギュラーゲートの原因をお前が突き止めてるって言ってたから来たんだ」

それを理解したのか、遊真君が警戒を解く。

「空閑、原因わかったのか?」
「うん。原因はコイツだった」

そう言って小さなトリオン兵を前に出す。

「これは?」
『説明は私からしよう』

遊真君の着けていた指輪から、黒い飛行物体がニュルンと出てきた。

『はじめまして、ジン、フジサキ。ワタシはレプリカ。ユーマのお目付け役だ』
「おぉ、これはご丁寧に」
「何か可愛いねぇ」

フワフワ浮いててサイズもいい感じ。手乗せトリオン兵だ!

『早速だが、このトリオン兵に付いて説明しよう、コイツは隠密偵察用トリオン兵ラッド。主に相手の戦力やトリガーに付いて知るためのものであるが、これにはゲート発生機能が搭載された改造型だ』
「成る程。隠密なら隠れながらゲートを開くことが出来るし、ゲートを開くためのトリオンも人の多いところで堂々集められる」
『その通りだ。フジサキが言ったように、人が多い所で堂々とトリオンを集めてゲートを開く。このトリオン兵の数はワタシが確認できるだけで数千にも昇る。これだけの量を駆除しようとすれば、最低でも数日はかかる』

おおっと、かなり多いな。でもね?レプリカ。僕らはボーダーだよ?数使えば今日中に終わるって悠一のSEが言ってる。
/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp