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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第8章 未知のトリオン兵と白い子供


翌朝、学校からの連絡網で暫く休校すると言う事だった。休校かぁ、1日暇だなぁ。どうしようか悩んでいると、悠一から電話が入る。

「もしもし?おはよう。どうしたの?」
『明希おはよう。今から出てこれる?今日暇でしょ?』
「まぁ、そうだけど...ちょっと待ってて。着替えてから行く」

パジャマを片付けて、クローゼットから服などの必要なものを取り出して着替える。
まだご飯食べてないけど冷蔵庫に野菜ジュースがあった筈だ。鞄にそれを入れて家を出る。

「おはよう!待たせてごめんね!」
「大丈夫大丈夫!朝ごはんまだって俺のSEが言ってたから、コンビニでサンドイッチ買って来たよ」
「いつから見えてたの?」
「昨日の会議中が終わったとき」
「あぁ、あの時」

おそらく、秀ちゃんの質問に対する答えによって未来が変わっていたのだろう。

「取り敢えずサンドイッチ食べるだろ?フルーツサンドもあるよ」
「食べる!ありがとう!」

食べ歩きしながら、朝早くから家に来た理由を聞いた。
城戸さんの命令で三雲君を監視する秀ちゃんと陽介君を帰らせる事と、これから三雲君が会う人物に用事があるらしい。

前方に、電柱の影に隠れている秀ちゃんと陽介君を見つける。気付かれないように近付き、「わっ!」と声を出す。

「!?」
「うおっ!?」
「おはよう2人とも!何してるの?」

案の定驚いている2人に構うことなく直球で聞く。まぁ、何やってるかなんて知ってるんだけどね。

「指令の命令で三雲を監視している。お前たちはここで何を?」
「今日の昼から忙しくなるって俺のSEが言ってるから、本部に戻って待機しとけっていう報告」

悠一が紙を出して秀ちゃんに渡す。秀ちゃんは嫌そうな顔をしながらも受け取る。三雲君はもう出たらしく、結構前を歩いていた。

「報告だけなら明希が何でいるんだ?」
「だって僕、三雲君のお目付け役だし。悠一が何か見たらしいからそれの付き添いも兼ねてるの」
「お目付け役だと?」
「そうそう。だからって四六時中一緒って訳じゃないよ?日中は出来るだけ一緒に居るようにしてるけど」
「そうか。そろそろ俺たちは本部に戻る」
「わかった。2人ともまたね~」

2人を遠ざける事に成功し、三雲君を追いかける。
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