モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)
第6章 転校と再会
「陽介、急に変な方に行くな」
「ワリーワリーw新しいダチ見つけたからついなw」
「新しい友達?」
「お?秀次も気になる?」
「別に気になってなどいない」
突然現れた男子生徒に少々驚くも、陽介君と名前呼び会う程仲が良いことがわかる。
「紹介するぜ!こいつが今日転校して来た藤咲明希だ!」
「藤咲明希です。よろしくね」
「あ、あぁ。三輪秀次だ。よろしく」
三輪秀次?...どこかで聞いた覚えが...もしかして?
「ねぇ、秀次君ってお姉さんいる?」
「!どうしてそれを!」
「やっぱり!じゃあさ、お姉さんってピアノやってなかった?」
「やっていたが、何故お前が知っている」
今思い出した。そうだ、秀次君のお姉さんにピアノを習ってて、秀次君と少しだけ遊んだ事があるんだ!
「僕、秀次君のお姉さんにピアノ習ってたから」
『!?』
「え!?藤咲マジで!?確かに秀次のお姉さんピアノ上手かったけどよ」
「うん。三輪の名字を聞いたときからちょっと引っ掛かってて、秀次君の名前聞いたときに思い出したんだ」
「マジかよ。世界って案外狭いのな」
「だね。...?」
さっきから秀次君が喋らない。どうしたんだろう?
「秀次君?」
「...今のお前の話しを聞いて、俺も思い出した。同い年の、小さい女の子と遊んだ記憶を」
「マジかよ!よく思い出せたな!」
小さい頃の記憶なんて忘れていてもおかしくないのに、思い出してくれた。秀次君ホントいい人!
「思い出してくれて良かった~!またこれからもよろしくね!秀次君!」
「...前みたいに呼んでくれないのか?」
前みたいにってことは、あの呼び名でいいの?
「えっと、秀ちゃん?でいいの?」
「あぁ。それでいい」
「ブフォwwwwww秀ちゃんwwwwww」
「陽介うるさい」
マジでコレでいいんだ。抵抗あると思って「秀次君」って呼んだけど意味ないね。
「秀ちゃん!またこれからもよろしくね!」
「よろしく、明希」
「ちょ、秀次名前呼び!?俺も明希って呼んでいい?」
「いいよ?」
「っしゃぁ!」
そんなに名前で呼びたかったんだ。陽介君は面白いなぁ。
「明希先輩、そろそろ行きますよ」
「はーい!今行く!じゃ、陽介君また後で!秀ちゃんもまたね!」
「おう!また後でな~」
「またな」
2人と分かれ、京介のもとへ行く。
その顔はとても笑顔だった。
