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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第6章 転校と再会


その日の放課後、模擬戦の約束をしていた陽介君は防衛任務があったのを忘れていたようで、模擬戦は明日になった。
京介もバイトがあるとかで、帰りは一緒じゃない。慣れない道のため、1人で帰れるか不安だ。
校門まで来たとき、後ろから声を掛けられる。

「明希先輩一緒に帰ろう」
「天羽君!勿論いいよ!まだ道を覚えられてなくて困ってたんだ!」
「そうだったんだ。今から本部に行くの?だったら着いてすぐに勝負しよう」
「宿題やってからね?見てあげるから」
「わかった」

天羽君は人懐っこくて可愛い。後輩はみんな可愛いんだけどね?何か小動物見たいで可愛い。癒される。
天羽君がスマホを取り出して何やら操作している。

「天羽君何してるの?」
「ボーダー1年生のLINEで『明希先輩と下校なう』って送った」
「そうなんだ」

何故に。よくわからんな。

「あ、そうだ。写真撮ろう。証拠写真」
「うん。いいよ」

天羽君と並んでツーショットを撮る。これも1年生LINEに載せるらしい。やっぱりわからん。

「みんなからなんて?」
「『天羽ズルい!』『明希先輩もう帰ったの!?』『明日は俺も帰る!あ、補習あった(´・ω・`)』等々。みんな明希先輩と帰りたがってるね」
「何で僕なんかと...?友達同士で帰った方が楽しいんじゃない?」

僕の何が良いのか全くわからない。面倒見が良いとはよく言われるけど、普通の事しかしてないしな。

「明希先輩って鈍いんだね。みんなが可哀想」
「え!?僕何かした!?」

僕の問いに天羽君は答えてくれなかった。ただただ頬を膨らませて拗ねていた。何で?
お詫びに明日クッキー頂戴と言われ、作ることになった。お菓子が好きなのかな?

本部に着き、ラウンジで勉強を見てあげる。間違いはその場で解りやすく教え、合っている所はしっかり誉めてあげる。コレが僕の勉強の教え方だ。

「明希先輩の教え方解りやすくて好き」
「そっか!そう言って貰えて嬉しいよ!ありがとう!」

自分の分の宿題も終わらせ、いよいよ模擬戦しようと移動する。天羽君はS級らしいが、ノーマルトリガーを使えば大丈夫だとか。それぞれ個室に入り、転送される。

転送場所はお互いに離れているけど、僕には関係ない。すぐさまSEで相手を探し、位置・攻撃方法を読み取る。

「見つけたよ。天羽君」
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