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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第5章 日常と本部


根付さんに広報として認めてもらい、休暇期間が終わると同時に活動を開始する事が決まった。今は玉狛の自室で、マネージャーにその連絡をしているところだった。

「もしもしマネージャー?今時間あります?」
『あら、明希ちゃん。大丈夫よ。今パーキングエリアにいるの』
「そうでしたか。実は僕、ボーダーに入りまして」
『ボーダーに!?仕事はどうするの?』
「その事について話したいんです」
『あら、ごめんなさいね。続きをお願い』
「ボーダーに入ったのは自分の意思でして、でも今の仕事は辞めたくなかったので、広報として使って貰うようお願いした所、許可を貰えました」
『そうだったのね!よかったわぁ~♪それじゃあ、事務所の方には私から連絡しておくわね!』
「ありがとうございます。それじゃ、また」

これで事務所の方の説得は任せて暫くゆっくりできる。
と思っていた矢先に悠一から声を掛けられた。

「明希、ちょっと出てきて」
「ん?どうしたの?」

言われた通り部屋から出ると、買い物に付き合って欲しいと頼まれた。確か今日の買い出し担当は悠一だったなと思い出し、一緒に行くことにした。

町へ出ると、休日だからか多くの人で賑わっている。
そう言えば明日から学校だっけと思い至り、まだ準備してないことを思い出した。帰ったら準備しよう。

沢山建ち並ぶ店のなかにスーパーを見つけ、必要なものを籠へ入れていく。豚肉、キャベツ、もやし、人参。今日は肉野菜炒めかな?楽しみだ。

「必要なもんはこれくらいかな」
「そうだね。お会計してこよう」

ささっと会計を済ませて店を出る。そのまま帰るのかと思ったら、「こっち来て」と言われて手を引かれる。着いて行った先はブティックだった。

「何でここ?」
「良いから良いから。中で人が待ってるから」

誰か分からなかったが店内に入ると、栞と桐絵と瑠衣がいた。

「え、3人とも何してるの?」
「実はね~!瑠衣ちゃんに聞いたところ、明希ちゃんは男物の服かボーイッシュな服しか着ないらしいじゃん?」

あ、嫌な予感

「だから、あたしたちが可愛くしてあげようと思って、迅に連れて来て貰ったのよ!」
「悠一!?」
「いやぁ、明希が女の子っぽい服来てるとこ見たことないからさ、見たいなって思って?」

味方がいない。どうしよう。
悩む間もなく女子3人から服を渡され、試着室へ放り込まれた。
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