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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第21章 僕の周りの人達


布団の中で昨晩の事を思い出す。
拒絶反応が全くなく、挙句キスまでしてしまった。悠一と蓮琉の違いと言われると、見た目と角くらい...
そこまで考えた時「角だ!」と結論に至った。

(そうか、あの人型と蓮琉の角は形が同じだし、あの時は部屋が暗かったから角も黒く見えたんだ。だから拒絶反応が出たんだ)

原因がわかった途端に気分が軽くなり、「なんだ、そういうことか〜」と呟くぐらいには緩み切っていた。

「何がそういう事なんだ?」

急に声を掛けられて声こそ出なかったものの、ビクッと体が揺れた。
そっと顔を出してみれば風間隊の3人が来ていた。
ちょっと待って。入ってくる気配無かったんだけど。

「こ、こんにちは...」
「こんにちは」
「心音うるさ」

歌川君はちゃんと挨拶してくれたけど、菊地原君には挨拶がわりに罵声を浴びせられてしまった。なんかごめん。

「で、何がそういう事なんだ?」
「...独り言なので気にしないでいただけると嬉しいんですが...」
「どうせ弟の事でしょ」

菊地原君のSEって強化聴力だったよね?何でバレたの...?

「図星か。藤咲は顔に出やすいな」
「え?そんなにですか?」
「すみません、すごくわかりやすいです」
「うそぉ...」

両手で頬を触る。前も誰かに同じ事言われたのを思い出し、隠し事下手だなと呆れてしまう。

「それで?弟がどうしたんだ?」
「なんでもないですから!というか、菊地原君は原因知ってるよね!言わないでよ?!」
「口止め料くれたら言いませんよ」
「おい、菊地原...」

歌川君が胃痛ポジなのはわかった。口止め料序にこの子にもなにかあげよう。

「口止め料何が良いの?隊に入って以外ならある程度は聞いてあげられるよ」
「...SEは狡いでしょ。仕方ないんで今度お菓子作ってください。烏丸からよく先輩のお菓子を自慢されるんで、その仕返しがしたい」
「京介も可愛い事してるねぇ。勿論いいよ。歌川君は何かして欲しいことある?」
「お、俺もですか?」

急に何が良いか聞かれて戸惑う歌川君。可愛い。
答えあぐねている歌川君にスポーツ得意?と聞くと、大得意だと返ってきた。良くするのはバスケらしく、僕自身もバスケが好きだからと、今度バスケをする事になった。
流れで蒼也さんにも聞けば「カツカレーが食べたい」と言われた。元気になったら作って差し上げますよ。
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