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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第17章 拒絶反応と太刀川隊


4人でテーブルを囲んで朝食を食べ終わる頃、公平君が出勤して来た。

「おはよ〜ございま〜す。ってあれ?風間さんと明希?」
「出水君おはよ〜♪実はね〜、藤咲さんが太刀川さんのレポート手伝ってくれたんだよ〜♪」
「え、マジで!?」
「マジマジ~♪」
「報告書は自力でやったんだぞ!」
「やって当然ですからね!それよりも明希、ありがとな!」

公平くんからも感謝されてしまった。大袈裟じゃないかな?
すると国近先輩がとんでもない爆弾を落とす。

「私思ったんだけどさ〜、藤咲さんウチの子にしちゃダメ〜?」
「いいなそれ!藤咲!俺の隊に入れ!」
「え、あの」
「柚宇さんも太刀川さんもちょっと落ち着いて。明希困ってんじゃん」
「そうなのか?」

ナイス公平君。って太刀川さんはキョトンとしないで。一々可愛いなぁもう。あ、やっぱ疲れてる。

「でも、出水だって藤咲に入って欲しいだろ?」
「まぁそれは否定しませんけど」

しないんだ!何で僕ウェルカムされてるの!?

「あの」
「藤咲、ここに入るくらいなら俺のとこに入れ」
「風間さん!?」
「そりゃねぇよ風間さん。横取りはダメだ」

横取り云々の問題じゃないよね?風間さんも悪ノリしないで!って言うか僕一応A級ではあるけど緊急時はS級扱いだからね?フリーの方が動きやすいんだけど...

「横取りじゃない。スカウトだ。既に隊員達からの同意は貰っている」
「あの菊地原も同意してんの?明希モテモテじゃねーの」
「いや、そういう意味じゃないと思うけど」

全然悪ノリじゃなかった。ガチだった。そう言えば、瑠衣にも勧誘されたのを思い出す。何で僕なの。
取り敢えず今はどこの隊にも入る気は無いとハッキリ伝える。

「そうか。残念だ」
「そうだな」

ちょっとあからさまに寂しそうな顔しないで!?罪悪感がすごい!

「あ、そうだ。話は変わるんですけど、太刀川さん」
「ん?何だ?」
「暫くここに泊めてくれませんか?」
「おういいぜ。って言うか、俺は最初からそのつもりだったんだが」
「ありがとうございます!」

これで泊まる場所に苦労しないで済む〜♪
家は絶対悠一が探しに行ってるし、仮眠室は使用者リストで即バレるしどうしようかと思ってたんだよね!

「そういう事だから、出水と国近も仲良くしろよ〜」
「「はーい」」
「唯我はいいのか?」
「「「いい」」」
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