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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第17章 拒絶反応と太刀川隊


それから数日間、僕は太刀川隊でお世話になった。
唯我君も何故か最初から歓迎していて、次の日からはいつもお花をくれるようになった。家に帰る訳では無いので自然と隊室に花を飾ることになり、太刀川隊隊室は花だらけだ。
ちなみに、今日は赤いガーベラをくれた。

「唯我お前、ここを花畑にでもする気か?」

花畑かぁ...
流石にここでは無理だけど、一回行ってみたいなぁ。

「出水先輩、流石に僕だってそんな事しませんよ。花畑なら僕がいい所探して連れて行きますし!」

流石お坊ちゃま。スケールが違うなぁ。
まぁでも、久しぶりに外出したいなとは思ってる。最近ずっとこの部屋に引き篭ってたし、運動したい気もする。
あ、そうだ。

「ねぇ公平君」
「ん?何だ?」
「少し外行ってもいい?久し振りに遊びたくって」
「ならゲーセン行こうぜ。米屋も誘えば来てくれるだろうし、何なら17歳組誘うか?」
「ううん、そんなに大勢じゃ目立っちゃうから陽介君と秀ちゃんだけ誘う」
「了解」

女子一人じゃ目立つんじゃないか?と思うじゃん?(陽介風)
男装して行くから何の問題もないよ!顔はマスクしとけば大丈夫!要は玉狛メンバーにバレなきゃ何の問題もないからね。中学生3人に関しては男装した僕を見た事が無いし、【シュウ】だって教えてないし!
と、久し振りの外出が楽しみ過ぎてついつい浮かれてしまう。

「二人共行くってよ。ただ、一人増えるけどいいか?」
「良いけど、誰が来るの?」
「会ってから紹介する。準備あんなら...ってもう出来てんのか」
「公平君が電話してる間に全て終わらせたよ」

服は男物だし、髪は纏めてウィッグ被ればいいし、メイクは慣れたからすぐ終わる。楽だね!

「んじゃ行くぞ」
「うん♪」


指定の場所に着くと、見慣れた二人と透君がそこにいた。遠巻きに女子が群がってるのには気付いているのか?

「お、出水と明希やっと来たな」
「よう、三輪隊遅れて悪ぃな」

やっぱり17歳率高いなぁと透君を見ていると目が合った。

「久し振り、藤咲さん。覚えてるか?」
「ちゃんと覚えてるよ。久し振りだね」
「あぁ、俺も名前呼んでいいか?」
「勿論!」
「ありがとう」

そう言ってニコッと笑う透君はさながら王子様のような雰囲気を纏っていた。
それを見た公平君は「何だ、お前ら知り合いかよ」と笑われてしまった。
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