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モデルのボーダー隊員(前のストーリーとは少々異なります)

第17章 拒絶反応と太刀川隊


片付け終わった部屋はゴミ袋を見なければ見違えるほど綺麗になった。
いい事した気分。
さて、太刀川さんが勧めてくれたように公平君のベッドでも借りようかな。と緊急脱出用ベッドに歩き始めるが早いか、背後で「あ!」と大きな声が上がった。

「な、何ですか。またGでも出ましたか」
「いや、それよりもヤバいやつがあった」
「はい?」

振り返り太刀川さんの手元を見れば、先程のレポート用紙と報告書の書類があった。

「それ、いつ提出何ですか?」
「レポートが明後日、報告書は明日」
「一人で出来るんだったらやってくださいね。僕は寝ますから」
「出来ないので手伝って下さい」

やっぱそうなるよね。太刀川さんが戦闘以外はダメな人って本当だったみたいだ。

「良いですよ。そうなると思ってたので。取り敢えず明日提出の報告書からやっちゃいましょう。書き方とかはわかるんでしょ?」
「おう!ありがとな!」

子供のような無邪気な笑顔を向けられ思わず可愛いと思ってしまう。いやいや、20歳の髭面成人男性だぞ?可愛いなんて事は無いな。きっと疲れてるんだ。うん。さっさと終わらせよう。

「いえいえ、報告書はすぐ終わると思うので自分でやってくださいね。レポートの方は資料集めだけやっておくので」
「おう!」

今夜は徹夜だなと予想をつけ、手早く資料を集める。不思議と睡魔は襲って来ず、作業はサラサラと捗った。
それでも両方が終わったのは次の日の午前7時だった。


太刀川さんはレポートと報告書作成の疲れで終わると同時に後ろへ倒れ込み、爆睡してしまった。そのままでは風邪を引くので布団をかけてあげた。
気持ち良さそうにスヤスヤと寝る姿は本当に少年のようだ。
この調子だとお昼まで起きそうにないため、二人分の朝食を買いに行こうとすると、部屋のドアが突然開いた。
ドアの前にいたのは風間さんと忍田さんだった。

「藤咲?何故お前がここにいる」
「あ、仮眠室が空いてなくて困ってたら太刀川さんが声を掛けて下さって、ここに泊めて貰いました」
「その当人は?」
「そこで寝てます。今寝た所なので出来れば起こさないで上げてください」
「善処する」

起こす気満々で来たんですか。何で。

「あ、そうだ忍田さん。太刀川さんが報告書とレポート頑張って終わらせてましたよ。起きたら褒めて上げてください」
「「!?」」

来客2人に激震が走った
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