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親友を取った男の部下に堕とされました

第1章 第七商社の鶴見


「とにかく、鶴見さんはボクの才能を買ってくれてるの。出来ればボクもすぐ期待に応えたい…。高校に入ってるとそれに費やせる時間が減っちゃうから…」
「そうか。…うーん」
二人してうんうん言いながら歩いていると、弥作の家に着いた。俺の家は弥作の家の奥だ。
弥作の家の前に、知らない男が三人いた。
綺麗な顔で背の高い男、小柄で鼻が低い男、小柄な男より少し身長が高いけど丸っこい男。
「鶴見さん!」
「おかえり江渡貝くぅん!待っていたよ!」
弥作の顔がパアッと輝いて、顔の綺麗な男が腕を広げると弥作は迷わずそこに飛びこんだ。
こいつが第七商社のツルミか。
「どうして今日来てくれたんですか?あのお話、まだ決めれてないんですけど…」
「先日この工房に忘れ物をしたようでね。取りに来たんだ」
「…あっ!あの万年筆ですか!?大事にしまってあります、すぐ取ってきますね!」
弥作はツルミの腕から飛び起きて家の中へ駆けていった。ぽつんと、俺は三人の知らない男たちと取り残される。
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