第6章 繋がる想い(後)
翔「…くそっ…足元が滑って歩きにくいな…」
滑り落ちないように慎重に降りて行ってたら…
<ズルッ>
翔「うわっ!」
足が滑りバランスを崩してしまった
ー落ちるっ!ー
そう思ったその時
<ガシッ>
翔「…えっ…」
突然上から俺の右手首を捕まれ、見上げると
雅「大丈夫!?翔ちゃん!」
翔「あ、相葉くん!」
相葉くんが腰にロープを巻き付け降りてきてくれた
雅「もう翔ちゃん!命綱も着けないで降りるなんて危険だよ!翔ちゃんにまで何かあったらどうするの!」
翔「ごめん…ありがとう相葉くん…」
相葉くんは俺を近くの木に捕まらせ、俺の腰にも命綱を着けてくれた
雅「とりあえず、このロープで行ける所まで行こう。それで見つからなかったら地元の消防団に任せよう」
翔「うん…あっ…」
『ニャー!ニャー!』
鳴き声にふと下を見ると、潤が佇んで鳴いていた