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[千銃士]惚れた弱みもなんとやら
第1章 1年目
はい、と振り向くと、声の主は肩のすぐ後ろまで来ていた。
貴銃士たちに加護を与えてくれる、小さな妖精さんたち。
彼女たちも戦力でこそないものの、作戦の時には欠かせないメンバーだ。
「はい、どうなさいました?」
いつもより心なしか俯いているように見える彼女に、私は声をかけた。
「…実は、マスターさんに、折り入ってお話があるんです…」
段々小さくなる彼女の声を聞き漏らさんにないように、私はほんの少し彼女に近づいた。
「…シャスポー銃の、ことなんですけど…」
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