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[千銃士]惚れた弱みもなんとやら
第3章 3年目
「マスター!マスター!ねぇ!」
バタバタと騒々しく私を呼ぶのは―スプリング?そうでしょ、私があなたちの声を忘れるはずがないもの。
契約の代償を払って暫く経った、とある昼下がり。彼と他数名の部隊は作戦へと出掛けていた―が、スプリングがいるということは、きっと帰って来たのだろう。
「シャスポーがね!ついに!!」
スプリングが私の手をぎゅっと握った。彼に導かれて、私は席を立った。
覚束ない私の足取りを支えるように、部屋の外へと連れていってくれる。
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