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[千銃士]惚れた弱みもなんとやら

第2章 2年目


「マスター、さん…」
妖精さんが一年前と同じように私の部屋へ現れたのは、その夜のことだった。
「…そろそろかなとは、覚悟していました」
そう言う私に妖精さんは悲痛な面持ちで迫った。
「まさかまだ続けるおつもりですか?!一年ですよ?!もう諦めて…」
「お願いします!」
私も妖精さんに負けじと言い返す。
「…どうして、そこまでなさるんですか…?」
泣きそうになりながら妖精さんが私に訊ねる。
好きだから、好きになってしまったから、なんて言えるはずもなかった。
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