第7章 七海建人
そんな抵抗も虚しく追い詰められる身体はついに限界を迎え
「やっ イキたくない やだっyだぁああああ」
そう言いながらもプシャぁっと言う音と共に飛沫が上がる
ガクガクと笑う膝に何時もだったら支える夏油が居るものの彼は遠ざかる
その場で崩れる私に
「おやおや いつもよりも興奮してるみたいだね?七海先輩に見られて興奮しちゃったかなぁ?」と七海に聞こえるような大きい声で問いかけて来る
「悪趣味な」そう言いながらメガネをクイッと挙げた彼がため息をつく
「んーでもそんな悪趣味なのも興奮しちゃうんだよねちゃんは?」そう言い七海に見せつけるように再び口付けをする
顔の向きを変えられ私の横顔が七海先輩からはっきりと見える
そんな私を見て
「急に姿をくらましたと思ったら一体そこで何をしているのですか?子供っぽいことはいい加減やめて彼から離れなさい」
そう私の名前を呼ぶ七海先輩の声に感じてしまう
その優しい声で呼ばないで 決心が揺らいでしまう
そう思いながらも身体は夏油に侵され続ける