第5章 逆巻レイジ
どこかもどかしさを感じるそれに身を震わせる
触れそうで触れないもどかしい距離
ふぅっと吹きかけられる息に「んっ」と息を飲む
焦らされ続けるそれは不意に終わりを告げる
一瞬だが触れる濡れた唇
それでも緊張の糸を放つには充分だった
「あっ⁉︎」
っと制御できない声と共にもっとというようにしなる背中
体が熱い
つっと伝う汗に口から出る吐息にくらくらする
頭がうまく動かない
先程アヤトに教えられた新しい快感を体が追い求める
先程まで押さえ込んでいた様に擦り合わせた脚はいつの間にかレイジにすり寄る
「なんの真似です?」
そう拒絶の意を見せられ
「あっ お兄様 ごめんなさい を嫌わないで お願い見ちゃいやぁ」
そう言い涙を流すもすり寄ることを止められない身体
蝶のように留められた腕はいつの間にか解放されレイジに抱きつきキスをする
レイジはそれに応えるように焦らしていた胸への快感を与え始める
「あっ それぇ 変 へんなの お兄様」
そう言って掻き抱くに
「我慢なさい それから変ではありません 気持ちいいと言いなさい」
そう言われ忠実に守るの姿
胸への刺激だけでは飽き足らず布切れのドレスを身体から引き抜くと同時に下着も引き抜く