第5章 逆巻レイジ
「あの時?」
「嫌なんでもないですアヤトがしつこくってライトみたいに断ったら怒っちゃってでもでも何もされてないから本当に」
そういうと
「 あまり見くびっていると痛い目を見ますよ 今だったら怒らないですから正直に言いなさい」
と返される
いやもうめちゃくちゃ怒ってるじゃん泣
もう絶対嫌われた
そう思いながらも当時の状況を少しずつはなす
吸血行為を見たことがとてもショックだったこと
アヤトとライトに噛まれたこと
それから近づくのを辞めたこと
胸を触られたことは...話せなかった
そういうと
「はぁ 見られていましたか あなたを噛むわけにはいかなかったので代わりの人間を用意していたのですがあなたがショックを受けると思って隠してはいたのですがねぇ」
と当時のことを話すレイジに申し訳なくなり
「ご、めんなさい。全部私のわがままが招いたことなのはわかってるけどやっぱりお兄様が良くって 諦めきれなくってもう一度と思って今日来てしまいました。 でもやっぱり私は相応しくないって今日ライトに言われて実感した」
そう言いながらも
「ライトに何を吹き込まれたか知りませんが少なくともあなたは悪くないでしょう」
と優しく返してくれるお兄様