第5章 逆巻レイジ
アヤトの舌が傷口を舐めそうになった瞬間
「そこで何をしているのです」
と近づいてくるレイジ
「っちんだよ 興醒めだな」
そう言い手を離し去っていくアヤト
「...レイジ..お兄様。」
そう言いながらも色々な意味で震えが止まらないライトやアヤトから与えられた恐怖とお兄様に見られた?いやでもまだ吸われてない でもお兄様ならライトの噛み跡には気付いているかもいろいろな憶測が飛び交う これ以上嫌われたくない
「全く こんな場所で何をやっているのです」
そう冷ややかな目で見られる
「...な、なにも。」
「もう一度聴きます あなたはアヤトとライトと何をしていたのかと聞いているのです。」
そう問い詰められる
「ほ、本当に何でもないの ほらいつも通り 2人の悪ふざけがすぎただけ」
そう言い誤魔化す
そうするとさらに怒った顔をするレイジ
気まずい雰囲気が流れる
「...失礼髪の毛が」
そう言い走ったり転んだりしたせいで乱れた髪を治すレイジ
ふと耳を掴まれ
「本当に誤魔化せるとお思いですか?」
と力を込められる
「ぃたっ」という声と共に目を瞑る
そっと目を開けると射抜かれたように口から出てくる懺悔
「ち、ちがっ 嫌だって言ったのに辞めてくれなくってあの時だってアヤトたちに強引に」
そう言い終わるとしまったと思う