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短編 R18

第5章 逆巻レイジ



そう声は笑いながらも顔には笑みを浮かべていないライトに体が震える

「そうやって弱者のフリをいつまで続ける気だい? 君の血は僕たちにとっては極上の餌 それを分かった上でも吸われるまで僕たちに会い続けて今日もノコノコやってきたのは君だよビッチちゃん」

そう言い気付くと耳を噛まれる

「いやっ」

ドレス姿で転ぶほどの勢いでライトを突き飛ばす
「痛いなぁ ひどいよビッチちゃん いいよぉ そういうプレイ?」
というライトを背にバルコニーから逃げる
そんな姿を目で追うレイジにも気づかずひたすらに逃げる

「おい」
という声と共に腕を掴まれる
「いたっ アヤト 何か用?」
身体の震えが治らない でも悟られてはいけないそう思いながら返す
「何か用?じゃねぇよ うまそうな匂いさせながら歩いてんじゃねぇよ」
そう言いライトに噛まれた耳を隠す

「ちっ今日はもう手付きかよ でもそっちじゃねぇよ」
そう言いながら掴まれた腕をギリっと掴む

ライトを突き飛ばした際反動でついた手からジワリと滲み出た血に気づく

「いやっ 痛いよ アヤト離して」
「はぁ?うまそうな匂いさせながらバカ言ってんじゃねえ」

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