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【黒バス】ブラックラブ!

第79章 好きと好き。


コンコンッ

先輩が別の医務室のドアをノックすると
中から伊月さんと氷室さんのどうぞの声が聞こえてきた。
ゆっくりと開けると、笠松さんはベッドの上に座っていた。

氷室「雅・・・!」

「氷室さん・・・!すいません。ご心配おかけしました。」

氷室「いや、いいんだ。それより、俺より伊月を安心させてくれ。」

え?っと思い、伊月さんの方に顔を向けると
言葉がてでいないが、口をぱくぱくさせていた。
それから、ゆっくりと私の顔を見つめてきた。

伊月「小倉・・・。」

「はい」

伊月「小倉・・・!!」

「はい。伊月さん」

伊月「小倉っ・・・!!」

離すもんかってくらい、伊月さんは私を抱きしめた。
息が耳にかかりくすぐったい。
何度も私の名を呼ぶ伊月さん。こんなにも不安にさせていたんだ。ごめんなさい。
かわりに私も、何度も伊月さんと呼び続けた。
するとだんだん落ち着いてきたのか、力強く抱きしめられていた腕の力が弱まってきた。

伊月「・・・小倉、おかえり・・・」

「ただいま、です。伊月さん」

そういうと伊月さんはやっといつものように優しく微笑んだ。その目は見て分かるくらいに赤く腫れていた。

今吉「笠松」

笠松「・・・分かってる。」

「・・・?」

突然今吉先輩と笠松さんが不思議な会話をしだした。
なにかあったの、かな・・・?

笠松「悪い。ちょっとこいつと二人きりにさせてくれないか」

「え?私と。ですか?」

笠松「話したいことがあんだよ」

伊月「いいですよ。俺はもう十分ですし」

氷室「なにかあったら、いつでも声かけてね」

笠松「あぁ。」

そういうと、笠松さんと私以外の人たちは部屋からでていった。
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