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【黒バス】ブラックラブ!

第79章 好きと好き。


玲央「雅っ!」

勢い良くドアが開いたと思ったら
玲央さんと高尾君がいた。花宮さんが呼んできてくれたのだろう。二人とも、すごく汗をかいている。

玲央「良かった・・・!あなたに何かあったら私・・・。」

高尾「すんげー心配したんだからな!」

「ごめんね。でも、もう大丈夫だよ」

玲央「本当に良かった・・・。」

私に近づき、頬を優しく撫でる玲央さん。
次第に目からは涙があふれていた。

「泣かないでくださいよ。私、こうして生きてるんですから」

玲央「そうよね、ハァ・・・もう二度と、あなたの声を聞けないかと思ってしまったわ」

「玲央さん・・・心配かけてすいません」

玲央「謝らないで。今私、とても幸せだから」

「・・・はい!」

笑いあいながらお互いの顔を見る。
今までの笑顔とは違って、胸が高鳴った。
玲央さん、こんな顔もするんだ・・・やっぱり綺麗だな。

高尾「雅」

「高尾君、ありがとね。高尾君にも色々迷惑かけちゃったよね」

高尾「い、いやっ・・・俺は別に・・・」

「ううん。そんなことないよ。ありがとう」

高尾「・・・ん、そっか。」

きゅっと唇をかみ締めながら高尾君は答えた。
瞬きを何度もしながら・・・
泣くのを堪えているように。

今吉「小倉、もう立てるか?」

「・・・はい、なんとか。」

今吉「点滴しとるから、ゆっくり笠松んとこ行くで」

「ありがとうございます」

私はベッドから起き上がり、またゆっくり足を進めた。
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