第36章 束の間の日常
「私は大丈夫です。それよりも副長こそ大丈夫ですか?副長も早く休んでくださいね」
「あぁ…そうだな。そうさせてもらうよ」
苦笑いをして、副長は頭を掻いた。そして、自身の身体を支えてくれていたケイジさんにもお礼を言ったのだった。
「ケイジ、ありがとう。もう大丈夫だ」
「副長、もうお部屋に戻って寝てください。分隊長は報告で数時間は戻ってこないだろうし、その間しか休める時間は無いでしょうから」
「ははっ、そうだな…。ハンジさんが戻ってきたら、また寝る間もないほど働かされるんだろうな」
うんざりしたセリフを言う割には副長は楽しそうで、そんな副長の様子に、その場にいた皆が笑ったのだった。