第35章 覚悟
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ひとまず本日の調査を終えた私達は、ウォール・ローゼの壁上にて休息を取ることにした。
この場所からではエルミハ区もトロスト区も遠いので、数日間の調査を行うのに毎日長時間をかけて行き来していては効率が悪いのだ。
壁上にはウトガルド城の調査に当たっていたモブリット副長達がすでに到着していて、さっそく上官達は報告会議を始めたのだった。
ニファさん達はモブリット副長と共にこちらの調査に参加しており、討伐された巨人の数や、死亡した兵の遺体収容作業に当たっていた。
収容された遺体も壁上に運ばれていて、少し離れた場所に静かに横たえられていると聞いた私は、遺体を見る許可をニファさんに求めた。
ナナバさんやゲルガーさんの遺体を確認するのが怖かったけれど、ここで会わなければ一生後悔すると思ったから。
私が二人と懇意にしていた事を知っているニファさんは、とても心配してくれて、忙しいのに付き添いをしてくれると言ってくれた。