• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】君が描くその先に

第35章  覚悟


「この巨人が”お帰り”って言ったのは、母ちゃんだったからなんだ…俺が…村に帰ってきたから…」

 能面のようだったコニーの顔が、見る見る内に歪んでいく。

「誰だよ… 俺達を こんな目に遭わせる奴は…」

 ボタボタとコニーの両目から涙がこぼれ落ちて、その痛哭の涙に私と分隊長は言葉が出なかった。


 もしも…全ての巨人の正体が人間だったのだとしたら…?
 壁外調査で殺した巨人達も、生体実験で殺した巨人達も…もとはみんな、コニーのお母さんみたいな普通の人間だったということなの…?

 生体実験のために捕獲され、全身に杭を打って地面に固定されていたソニーとビーンの姿が脳裏に浮かぶ。
 「痛覚の確認」実験の際のビーンの絶叫が…耳の奥にこだまするような気がした。

/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp