• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】君が描くその先に

第32章  裏切り者達


「ライナーとベルトルト?」

 それは初めて聞く名前だった。彼らは現在、南方の施設で隔離されている104期の兵士らしい。その二人に…アニとの共謀の疑いがかけられたと言うのだ。

 これから向かう先に恐らく彼らはいる。彼らの事を兵団が疑っていることは、ここにいる兵士全員が知らされている。だが、疑っていることを決して気取られてはならない。努めて普段通りに振る舞うようにと、そういう指示なのだった。

 ハンジ分隊長の話を受けて、同期であるエレン達は困惑を隠せない様子だった。

「その疑いは…低いと思います。ライナーはオレ達の兄貴みたいな奴で…人を騙せるほど器用じゃありませんし…」

 そう言うエレンの不安そうな表情を見て私もまた、これがただの杞憂である事を願ったのだった。

/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp